松竹映画『男はつらいよ』シリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)・渥美清主演で1969年に第1作が公開され、以後1995年までの26年間に全48作品が公開された国民的人気シリーズです。
作品には、印象に残る名場面があります。そのひとつ「拝啓 車寅次郎様より」では、甥の満男に対して、鉛筆一本で話をひろげていきます。ここで寅さんは「モノ」ではなく「体験」を売っています。
この話は、商品やサービスの先にある何かを伝えています。一方、『人間 何と言っても勉強が第一だから、これからも修行して一人前の会社員になって下さい」は寅さんの言葉をかりて、山田洋次監督が私たちに語りかけているのかもしれません。