5月29日(月)延岡東ロータリークラブ様のお招きで、30分間卓話をいたしました。テーマは、「人材育成と課題」。
概要をまとめてみました。
○はじめに
ありがとうございます。延岡東ロータリークラブ様が提唱された延岡ローターアクトを38年前に卒業いたしましたが、当時のローターアクト委員長有野様を始め、ご指導いただいたロータリアンの皆さまにお会いできて、ありがたく感謝申し上げます。
○人材育成と課題
昨年の出生率は、79万9,728人と7年連続で過去最少を更新(本年2月厚生労働省資料)しました。国の推計より11年早いといわれ、団塊の世代の皆さんが生まれた1949年、269万6638人から考えると3分の1となっています。これは、働く人が減るだけでなく、顧客や市場も痩せていくことに繋がり、喫緊の課題です。また子どもや孫の時代へどんな時代を渡していくのか、私たち大人の課題でもあると考えています。
現在企業では、少子化の影響を受けて、求人を出しても人がこない。また、リーマンショック以降、定期採用ができず、社員の連嶺構成に隔たりがある。高齢社員のケガ、若者が育たないなど、さまざまな課題があるとお聞きする機会が多くなっています。
人手不足を解消するため、大手企業では、働きやすい環境づくりやDX化、外国人労働者など多様な人材の確保に向け、凌ぎを削っています。しかし、中小企業では経営資源も限られており、目の前の仕事を回していかざろう得ず、課題も山積しています。では、具体的に対応するにはどうしたら良いのでしょうか。
○人材育成への提案(一例)
(1)経営理念の共有、徹底。
さまざまな人や価値観を持って人を束ねる桶でいうと箍(たが)の役割。経営理念を軸として、人心を集める工夫を重ねていきます。今を生きる人に共感を得るよう働きかけます。
(2)凡事徹底
日常の小さなことをできる限りしっかりやることに全力、工夫改善を続ける。挨拶、電話応対、接客など、当たり前のこと見直してみませんか。ささいなことだからこそ、徹底されていると感動のレベルになります。人と人の関係が希薄になる昨今、ビジネスだからこそ実現していくべきことだと感じています。
(3)日常の見直し
日常の作業をもう一度分解して見直す、会議の場を指示から共感、行動につなぐ時間にできないかなど、日頃取り組まれていると思いますが、今一度、社員をその気、やる気、本気に変える機会を見つけていくことが大切だと考えています。
延岡ロータ-アクトクラブ創立15周年記念式典より、集合写真。
ロータリアン、先輩、会員のご家族をお招きして盛大に行いました。