コラム・レポート

50代からの健康づくり「3つ」のポイント

2022年11月02日(水)

長年にわたって高齢者の健康長寿について研究されている高橋龍太郎氏(医療法人社団 充会 上川病院 院長、元東京都健康長寿医療センター研究所 副所長)に、50代からの健康維持について、3つの老化をキーワードで紹介された記事(住まいで元気ナビより引用)より要点を絞って紹介します。

1,外に現れる老化(知覚や筋力など身体機能の衰え)
・視力、聴力など知覚の衰えなど、50歳代になると自覚される方も増えてきます。老眼は年齢を重ねれば誰にでもいずれ確実に訪れるもの。聴力も特に高音域ではしだいに聞こえなくなるなど、加齢からくる視力や聴力の衰えは、年齢を重ねれば誰にでも起こる自然なことなので「病気」ととらえなくて良い。

(身体機能の衰え・・・室内温度に気をつける)
50歳を超えると下半身から衰えることも多いので意識する。足は「第二の心臓」といわれることもあるように、2本の足を動かすという基本的な動作が、心臓の働きを調整する面をもっています。これから、秋、冬を迎える季節となりましたが、段差や電気コードなど、転倒する危険も遠ざけておく。両親の家に行ったときも今一度、要チェックです。

2,内なる老化(自覚できない内臓系の衰え)
・外に現れる老化とは対照的に、自分では気づかないうちに進行するのが、内なる老化、 つまり血管や自律神経、内臓などの老化現象です。

(日常生活にメリハリをつける)
内なる老化の対策には、日常生活にメリハリをつけることも大切です。例えば食事では、食べる相手や食事の状況などが食べる分量、感じるおいしさや充実感に影響を与えるため、仲間づくりを兼ねての会食や自己啓発セミナーや音楽ライブなどに参加するなど、生活にひと工夫してみよう!

3,精神機能の老化(認知機能、脳の働きの衰え)
・これまでの興味や関心をベースに広げる50歳を過ぎるころから、物事を理解して対処する能力はどうしても劣ってきます。また、今まで聞いたこともないような新しいことには保守的になりがちなものです。

精神面の衰えは、ご自分の興味や意欲を大事にして無理なく合わせていくのが一番です。自分はどんな生活をするのが生きやすいのか?・・・そう考えた方が、人生が楽しく感じられるはずです。これまでの興味や関心があることをベースに広げていくと良い。

(調理で脳トレ)
調理は準備や手順が複雑で適度に頭を使い、認知機能に良い影響を与えます。調理や家事の一部に関わりを続けていくことはとても大切な日課!


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