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「対話」を積み重ねて、新しい価値をつくる

学び : 2022年10月16日(日)

今回の10月15日(土)13時より、宮崎県男女共同参画センターにておこなわれた推進員研修会に参加しました。男女共同参画推進員になって4年目。学び直しをしようと、参加しました。
講師は、オフィスピュア、男女共同参画政策アドバイザー・ワークショプデザイナー髙﨑 恵さん。

今回は、以下の3つのことを学びました。
1,多様性のある社会づくり、維持可能な社会づくりのために、「違い」を「討論」ではなく「対話」を積み重ねて、新しい価値をつくる必要があること。
2,「無意識の思い込み」「無意識バイアス」「無意識の偏見」などに気付く感性を磨くこと。
3,人に会いに行く大切さ。

では具体的に、学んだことについて紹介します。それらは、5回のワークショップでの体験から得たことです。ある事例を紹介します。

男女共同参画

(例題)
私の会社の代表は「イクボス宣言」をしています。管理職の集まる会議で「育児中の女性は、早く帰れるように配慮をお願いします」と言われました。

(出された意見)
・早く帰れない女性も多いので、良い意見です。
・こういう配慮が大切だと思います。
・育児をするのは女性だけでないので。男性も追加してはどうでしょうか?。
・結婚しない女性もいるので、こういう決めつけはどうかと思いました。
・いろんな人がいるので、発言が「分断」を生む可能性があると思う。
・稼ぎたい女性もいる
・会社ではひとりひとり違うので、対応は個別ヒアリングで掴んだら良い。
・「配慮」は特別扱いになるので、「制度」として検討する必要がある。
・「育児」や「子育て」はいつまで・・。いろんなケース考えられる。
・みんなが早く帰れるような仕組みづくりが大切。早く帰れるような配慮が必要な労働慣行を改善するのが先ではないでしょうか。
・「休む」ことがネガティブに捉えられているのはないか。
・時間提供型の働き方から、成果提供型という生産性を重視した働き方へ変える必要がある。

皆さんはどう考えますか?

高崎さんからは、上記のような課題解決を通して学び続ける企業が成長を続けると助言いただきました。多様な人達、価値観を持つ人が働く組織だからこそ、大切にしたい「意識」だと思います。今回のワークショップでは、討論ではなく対話によって、新しい価値を生み出しました。

私たちは、映画がドラマ、CMなど気付かないところで、男女、役割、年齢差、経験、役職などへの「無意識の思い込み」「無意識バイアス」「無意識の偏見」がいかに、蔓延(はびこ)っているか。それが、地域社会や仕事にどんな影響を与え、いろんな壁をつくっているように思います。よって、日々、振り返り、自己内対話を積み重ねるしかないと感じました。

最後になりますが、人と会って話す。対話のなかで、気付く、感じることの大切さを改めて感じました。コロナ禍では、なかなか出来にくい環境でしたが、会うこと、聴くこと、話すこと、必要ですね。