6月4日、所属する宮崎県青年国際交流機構の総会へ参加した。この会は、国の海外派遣事業(青年の船など)に参加した青年や元青年で構成されており、現在89名の会員が登録されている。私は38年前、この青年の船の事業に参加した。
総会では、コロナウィルスの影響もありオンラインでの活動などを報告された。微力ではあるが、さまざまな活動をおこない50年近く活動を続けられているのは、「何か役に立ちたい」、「参加することで学びたい」、「成長したい」、そんな思いがあるからと思う。一方、会の役職者、先輩としての立場上としての務めを果たさなければという責任感もあるだろう。私自身も、その両方である。
活動内容について、その一部を紹介したい。
(災害時の外国人サポートボランティア講習)
・必要な情報を伝える。
・あいまいな表現は避ける。
・外国の文化、生活習慣を理解する。
・外国人との日頃からのコミュニケーションが大切。
(コロンビアからの留学生の話)
・アマゾンには、ヘラクレス、ピラニアなどのいろいろな生物がいるが、近年環境破壊が進んでいるので、事前環境を守っていかなかればならない。
(おへそ保育園、園長のお話)
・高校時代の留学で、国際交流は人と人をつなぐものだということを学んだ。園では、インクルーシブ教育、国際理解、また日本で初めてこどもの「哲学対話」を取り入れ、優しさとはなど、正解のない問いに意見をお互いに出し合っている。
(オンライン事業報告会より)
欧州班
「進み続けるIT化が世の中をどう変えるか」をテーマにドイツ、エストニアの青年とディスカッションした。
・エストニアは、歴史的背景からものが奪われてきた。しかし、オンライン上の資産は奪われないので、IT化が進んだ。一方、ドイツや日本はマニュアル化が進み、IT導入の必要性を感じないことから進まない。IT化には文化的、社会的事情が関係する。
中南米班
「よりよい復興」をテーマにメキシコとドミニカの青年とディスカッションした。
・強力なコミュニティをつくることは大切。
日本では自治会組織があるが、他の国では同じ宗教の人のコミュニティがある。
・ドミニカ派遣で得たこと「人は無力ではなく微力であること」。日系人から「未来を信じないと意味がない」と言われた。これからも世界の中での自分の役割を考えていきたい。未来につなぐ願いをこめて。
(SSEAY総会基調講演より)
基調講演では、ダリKチョコ社長の吉野慶一 氏が「八方ふさがりからの未来論活気に満ちた未来」という演題で話をされた。
・大学生の時に東南アジア青年の船に参加。その後、各地を旅したり、銀行に勤めたりした。30歳の時にダリKチョコを設立した。
・会社設立のきっかけとなったのは、ラオスに旅したときの少女のことば。どんな環境でも言い訳をしてはならない、ということ。
・ダリKでは、インドネシアのカカオ農家、カカオを収集する人、取引業者、チョコレートメーカー、消費者のルートを確立し、安全で質の高いカカオを生産し、おいしいチョコを提供している。
以上
今回の総会では、オーストラリア メルボルン出身で、現在、宮崎市外国語指導助手(ALT)として、活動しているJさんより、オーストラリアの概要についてお話いただいた。オーストラリアは、日本の20倍の面積に、日本の1/5の人口が住んでいること、6万年前から600の先住民、250の言語があったとのお話が印象に残っている。(以下はJさんが持参されたポスター)