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ビジネスのネタに、気付こう!

ちょっといい話 : 2022年01月10日(月)

「みやざきソーシャルビジネスセミナー」講師は福岡県の株式会社フラウ、代表取締役濱砂圭子氏。数年前のことだか、講演で話された内容を、もう一度読み直し、ビジネスネタの種としてまとめてみました。

濱砂さんは、現代社会を経済効率優先社会と捉えている。そのため、労働環境では、非正規社員の増加など労働収入格差やサービス残業、人手不足を生み。地域社会では、こどもの不登校やいじめ、介護などの問題が山積している。特に介護問題で従業員が離職することになれば会社の損失となるなど、身近な問題である。

しかし視点を変えてみると、地域には余っているものがあると感じており、それらの問題を余っている何かと組み合わせることや、コーディネートすることで問題が解決できるかもしれないとのこと。

なぜなら、ビジネスのネタは、みんなが諦めているもの、社会の不条理、不満、不便、不足、不自由なもの。特にこの国は男性がデザインしているため、女性の目線や視点はビジネスチャンスになり得ると考えており、常に5年先を見据えて思考することが大切である。

社会を冷静に客観的に俯瞰し、事業化へのプロセスを理解すること、それがコミュニティビジネスを志す人には求められる。その全体像を図にまとめたみた。

まず事業をするにあたり、時代が求めるキーワードを掴むマーケティング力、その事業の経験やスキル、ネットワークがあるか。事業化へ向け新しいものを生み出す商品開発。新聞など公的に存在証明を示す資料などもとに、成果を数字で語れること、数字で検証できること。その後ネットワークを利用して関連団体や業界を書き込むこと。お金が落ちる仕組みをつくるコーディネート力や社会へ向けアピールする力が求められる。

そのためには、知っている人だけと付き合わないこと。多くの人と出会う、社会に出ていろんな人を知っておかなければならない。それがさまざまなチャンスを生かすことに繋がる。大きくいうと国境を越える発想。自分から近づいていくこと、その人にあるチャンスをつくる。こんなことをやりたいと交渉していくこと、売り込みにいくこと。

コミュニティービジネスは、売り手、買い手、社会が三方よしの考え方。ボランティアと違い事業として成り立たせるには、自分が働いたことに対価をいただくこと、自分の時給はいくらか。時給を換算する、自分の原価計算をすることが大切である。

コミュニティビジネスの課題は、2つある。ひとつは「総合的な経営力」。商品開発、品質管理、人材育成、コミュニケーションなどセンスが求められる。

ふたつめは、「経営スキルの厳しさ」。会計、税務、資金、借入金、法務、マネジメント。特に注意が必要なものは、法規を学ぶことで、許認可が必要なものを理解しておくことだ。

まず、始めの一歩は、何でも書くこと。夢は、しゃべると消える。書かないとダメ。そして夢を実現するには資源を探すこと。そしてプロになること。プロとは期待値以上の納品ができること。ソーシャルビジネスの可能性と厳しさについてお話いただいた濱砂氏。ソーシャルビジネスでもビジネスシーンでも、更なる可能性を感じた。