新着情報

メリハリをつける話し方

ちょっといい話 : 2022年01月04日(火)

現在、YouTubeチャンネルを作成しています。一方的にお話より対話形式で伝わりやすいかと思い、令和3年10月より知リ合いのアナウンサーさんにお手伝いいただいています。

先日、番組の収録の際、アナウンサーが使うメリハリをつける話し方について、教えていただきました。また、更にくわしく紹介されている本がありましたので、併せて内容の一部を転載します。(10倍伝わる話し方:渡辺美紀著)

メリハリをつける話し方

捨てる言葉と立てる言葉を分ける。
まず、「捨てる言葉」(強調しなくていい言葉)と、「立てる言葉」(強調すべき言葉)は何かを知っておき、しっかり分けます。

「捨てる言葉」(強調しなくていい言葉)
【助詞】「○○が」「○○は」「○○を」「○○の」「○○と」
【接続詞】「そして」「けれど」「さらに」「また」
【語尾】「~です」「~ます」「~でした」「~ました」

 「助詞」「接続詞」「語尾」には、基本的に「必要な情報」はありません。これを強調すると、「本当に重要なワード」が耳に入りづらくなり、理解のさまたげになります。人前で話すことになれていても、「助詞」や「接続詞」「語尾」を強調して話す方がとても多いのですが、聞きづらいだけです。強調してはいけません。

「立てる言葉」(強調すべき言葉)
【数字】年号、日付、時間、金額、%、人数、大きさ、広さ、その他数値
【固有名詞】一人の名前、会社名、団体名、地名、会場名、イペント名、作品名など

話の中で、情報として必要なのは、「数字」と「固有名詞」です。これを聞きまちがうと、仕事ではトラブルになります。プレゼンテーションや講演などを聞いていて、「数字」や「固有名詞」が聞き取れないと、「メモしようと思ったのに、聞き取れなかった」「後でもっとくわしく調べようと思ったのに、何と言ったか分からなかった」ということになり、聞き手がイライラしてしまいます。

「立てる言葉」だけを「立てる」
 「捨てる言葉」と「立てる言葉」を分けたら、「立てる言葉」について、「強調」を行います。「強調」というのは、音を大きくするか、音を高くするか、その言葉をゆっくり言うか、その言葉の直前に間をあけるか、のどれかで行います。

「立てる」やり方(強調の仕方) 4種類
A:音を大きくする  (かんたん)
B:音を高くする   (かんたん)
C:ゆっくり読む   (少しむずかしい)
D:前に間をあける  (少しむずかしい)

 どの方法でも、「強調」の効果があります。最初は、やりやすい方法でやってみましょう。AとBは、かんたんにできます。CとDは、ちょっとむずかしいかもしれませんが、よりプロの技に近づきます(アナウンサーのしゃべりを聞いていると、ABCDを織り交ぜているのが分かります。ベテランになるほど、ABは、あまり使わず、CDだけでメリハリをつけている方が多いです)。