「美術は社会に対し、もっと大きな役割を果たせると考えている」アートディレクター 北川フラル氏の言葉より、紹介させていただきます。
学校で教える教科のうち、算数もスポーツも正しさや勝ち負けの基準がはっきりしている。音楽ですら決まり事がある。
しかし、美術だけは他人と違っていることが褒められる。人は皆違うという思想が美術の基盤にあります。
美術には、一人ひとりの作り手と社会の「ずれ」が表れます。大事なのはそうした多様性を評価すること。忘れられていくものや現代の少数者の意識をすくい上げ、未来への不安を表現するのも美術。だから見る人には新しい体験を与えてくれるのです。