「どんな手段を使っても生き抜く」そんな感覚を持ちなさい(曽野綾子)。この言葉は、週刊現代に掲載記事のスクラップ(2013年04月30日発売)から、紹介します。曽野さんは、今日に至るまで多数のベストセラーを著しており、言葉の端々から人生の理を垣間見る思いです。3日間にわたって言葉のごちそうとして掲載しています。今日はその2日目です。
・会社をクビになると自分はたちまち路頭に迷ってしまう、そう思っているから、会社に対して何も言えないんです。どんな手段でも使って生き抜いてやるという覚悟が持てるかどうかです。
・自立というと、長生きが増えた反面、老人にも自立心の乏しい人が多くなっています。永年、大企業に勤め、高い地位に就いていた人ほど、定年を迎えると炊事や洗濯さえ一人でできないのね。それでいて、趣味の山登りに出かける体力はある。
・自分で働く分には定年はありません。よく60歳そこそこでリタイアして、何もせずブラブラしている人がいますが、実に甘いですね。ただし、いつまでも年寄りが会社に残っていると後の世代が迷惑しますから、組織には定年がある方がいい。歳をとったら、会社や組織とは離れて自分の力で働き口を見つけることです。
・「何も気にしなくていいから、とにかくお風呂に入って、ごはんを食べて、今晩はゆっくりうちで寝なさい」と言ってくれる友人が4~5人はいないといけないと。フェイスブックで何百人と「つながり」を持とうと、いざというときに助けてくれる人がいなければ何の意味もありません。
(続く)