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井上陽水「能古島の片思い」の舞台、能古島へ

旅のお話 : 2021年10月10日(日)

今から7年前の6月。梅雨の晴れ間となった日曜日、以前から行きたかった能古島へ出かけた。皆さんにもぜひ紹介したいと再掲させていただきました。(以下は当時の文章)

2013年6月15日(土)所属する会の総会が福岡で行われた。折角、遠くここまで来たので、日曜日は福岡市内で過ごそうと決めていた。
そして、もし晴れたら井上陽水の「能古島の片思い」の歌詞で舞台、能古島に行くことに決めていた。そして翌日の16日。梅雨時期にもかかわらず、気持ち良い晴天に恵まれ、福岡市内で働く長女とともに能古島に出かけた。

能古島は、周囲12キロ、一番高い山は195mで、緑豊かな自然 と歴史に恵まれた美しい島。奈良時代は防人(さきもり)が 置かれた重要な島といわれている。この島へは、福岡市西区の姪浜渡船場から福岡市が運営する市営渡船に乗る。ちなみに船は30分間隔で運行している。

姪浜渡船場から約10分の船の旅。わくわくしながら、島へ到着。
船着場から遠く離れた福岡のまちは、まるでニューヨークの摩天楼かと思える程だった(行ってことはないけど・・(^^ゞ)

案内所に到着。能古島の特産品の「甘夏みかん」等々が並ぶ。また、お食事もここで楽しめるようだ!

定期バスにのって、島が一望できる山に登った。そして、下りは歩いた。途中、映画化された『火宅の人』を執筆した作家の檀一雄氏の文学碑を訪ねた。島は同氏が晩年を過ごした場所でもあり、壇が詠んだ最期の歌である《モガリ笛いく夜もがらせ花ニ逢わん》の碑があった。ちなみに壇ふみさんのお父さん。

山を降りつつ、思索の森へ。ここは国有林ということもあり、原生林がそのまま手つかずで残されている。

山頂にある展望台へ着き、記念撮影。不思議とここ場所は霧に覆われていた。市内からおばあちゃんを頼ってきたという真田少年と妹さんから、バリバリの博多弁で島のことを教えてくれた。

散策しながら下山。麓に到着すると不思議と霧ははれており、先ほどの真田少年は幻だったのか(まさか幻・・・)。
紫陽花の花がキレイだったのでパチリ!

郵便局にあった赤いモニュメント。空の青とのコントラスト。懐かしい風景。

ノスタルジックなラベルが特徴「能古島サイダー」。すっきりとした炭酸はどこか懐かしいサイダーの味。

行きたいと思いつつ38年・・・。娘と一緒に楽しいひとときを過ごした。進学のため県外で過ごし就職後は転勤で福岡まで来たが、長女と一緒に過ごすことは少ない。これからまた、娘の転勤で更に遠くに行ったり、結婚したり・・、と考えると更に機会も減ってくるだろう。できる限り一緒に過ごす時間を大切にしたいと思った。

ここで井上陽水の歌詞を紹介

能古島の片思い   井上陽水

つきせぬ波のざわめく声に 今夜は眠れそうにない

浜辺に降りて裸足になれば とどかぬ波のもどかしさ

僕の声が君に届いたら ステキなのに

冷たい風は 季節を僕に耳打ちすると 逃げてゆく

時折 砂はサラサラ泣いて 思わず僕ももらい泣き

僕の胸は君でいっぱいで こわれそうだ

遠くに見える灯は

南へ行く船の 幸せかな

悲しいだけの今夜の気持ち なにかをすればまぎれると

星屑なんか数えてみても 涙でそれも続かない

君が僕の中に居るかぎり

波の声で 僕は眠れない

本当なんだ