こころの声が聞こえる時って・・
旅先で偶然知り合った占い師の方から、こういわれた。
「あなたは先祖に守られている。先祖がなんとなく教えてくれることを大切にしてください」と。
振り返ってみると、確かに思い当ることもある。
20年以上も前のことだ。次女が深夜毎晩のように夜泣きして時のことだった。疲れ果て、こどもをなだめるのを投げ出したくなる程、精神的に追い込まれたことがあった。
そんな時、どこからか「そう思った時には子どもを今より2倍大切にしなさい」との声。
また、母親代わりの祖母が脳溢血で倒れた時は、「悔いのないよう精いっぱいのことを尽くしなさい」との声。
そして声の通り愚直に実行した。祈るような気持ちで何とかしたいと考えていたからだ。それからというもの子育ての意識が変わり、愛情をもって育てることができた。祖母の事は、亡くなるまでの数年間できる限りのことを尽くた。今となっては、よく頑張れたと思っている。
一方、これまで聞こえた声にすべて応えられた訳ではない。できなかったこと、声の内容さえ忘れてしまったことも多い。共通して言えることは、どの声も一生懸命に生きていた時に聞こえてきたように感じる。
最近、仕事中にこんな声が聞こえた。「満足と納得を得た仕事で縁をつなぐことがお前の存在価値。連携して進めなさい」との声。新しい会社を立ち上げた私は、勇気と元気をもらった。
占いの結果は、それを自分の捉え方次第ではないだろうか。
以前、ラジオ番組
文化放送武田鉄也氏の「
朝の三枚おろし」言葉を思い出す。人間の存在がわかって350世代なのだそうだ(1世代20年と計算)、言葉の発見が50世代前。ライト兄弟の初飛行から5世代だという。
1世代に親ふたりと考えると10世代前の先祖は約千人、20世前だと約100万人、30世代前だと約10億人という計算になる。
子のことを思わない親はいない。そんな親の思いが脈々と繋がっていると思うと、自分と同じように回りの人も大切な存在。どう折り合いをつけていくかが、自分自身が活きるということなのだろう。
何かと忙しい毎日、立ち止まって自分のこころの中の声にじっくりこころを傾けていくことが肝要だ。