我が国では、非常に速い速度で高齢化が進展し、平成28年10月1日時点で65歳以上の人口は3、459万人、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は27.3%となっている。アクティブシニアとも言われるように、元気で意欲あふれ、豊かな経験と知恵を持っている高齢者がいる。
あと、数年で65歳高齢者の仲間に入る私。そして、高齢者を支援をする立場として何かヒントを得るべく10月6日宮崎市民プラザで開催された同フォーラムに参加した。
そもそも高齢者と呼んでいるが、いつから高齢者なのか。ウィキペディアによると、「高齢者 国連の世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上の人のことを高齢者としている。 65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいる」。また、日本では戦後しばらくして決められたもので、当時の平均寿命が65歳だったことから決められたと聞いている。
果たして65歳の方が高齢者なのか?このイベントでは、65歳でサーフィンを始めた方、80歳半ばを過ぎても、看護師の資格を生かして地域の見守り活動をされている方などが紹介された。このような元気な方を見るとき、能力も体力も多様であり、高齢者としてひとくくりにすることはできない。私達の中の高齢者という意識や生き方への変革が求められているのだと感じた。
イベント後半にパネルディスカッションが行われ、年齢という垣根を越え地域の未来をつくるための課題について話し合われた。そこではパネラーから「お互いの違いを知り、認め合うこと」そして「お互いの共通項を探していく」ことが大切であると結ばれた。
さて、会場にこられている多くの方はアクティブな高齢者であったが、ここに来られていない99%以上の高齢者にどう今日の熱みたいなものをどのように伝えるか。
情報格差を生まないための工夫。伝える立場からの視点で考えると、課題のようなものが見えてきた。会場を後にしながら、改めて支援者の役割について考える機会を得た。このことが今回の学びだったのかもしれない。