毎日新聞の人生相談欄の掲載記事からの紹介です。
美術を学んでいる学生から、美しい絵を描くためのアドバイスを求められたヤマザキマリさんは、漫画家の赤塚不二夫氏が、先輩である手塚治虫氏に対して、どうしたら面白い漫画が描けるのかと質問をした時の手塚氏の答えを引用してこう答えました。
「それならいい小説を読みなさい。いい音楽を聴きなさい。いい映画や演劇を見なさい。漫画から漫画を学ぶな」
あなたが今、美術と関係のないことを学んでいるのは何の無駄でもないのです。それでも美術の勉強がしたいのであれば、学習環境に頼らず、独学でできる範囲のことをどんどん学んでいけばいいのではないでしょうか。(ヤマザキマリ 漫画家)
異業種交流など、普段、会うことのない方からの言葉から、モノの見方や気づきを得ることがあります。同じ環境に馴染んでしまうと同質化が進み、固定観念に縛れがちになります。意識的に、環境を変えていくことが必要ですね。